3年間多拠点シェアハウスで、子育てしてみて

こんにちは。3歳の息子と、1歳の娘がいる父親をやってる宮本です。

これは、エンジニアと人生 #2 Advent Calendar 2022の12日目の記事です。
昨日はta_ka_tsuさんの「一年かけて一冊の本を読んでいます」でした。あぁゆる読書会参加したいしたい詐欺してるぅ。。ということで、Advent Calendar を理由に 2020 年からの振り返りを書き殴ります。

現在、私は多拠点シェアハウスの、とある一つの拠点で暮らしています。

もう少し具体的にいうと、全国に200ヶ所以上ある拠点をサブスク利用できるADDressというサービスで、家守という拠点の管理人みたいなやっていて、それを住み込み形式でやっています。つまり、私たちが家族で住んでいる家には、代わる代わる色んな人がやってきて一緒に暮らしていることになります。

そんな暮らしを1人目の息子が 6ヶ月の時から始めて、娘の妊娠出産を時期も経て、3年近く経とうとしているので、良い機会なのでここらで振り返ろうかなと思います。

そもそも、なんでこの環境で子供育ててるの?

そもそも「なんで ADDress の家守を始めたのですか?」というのは、家にやってくる会員さんにもよく聞かれます。

元々、私たち夫婦は旅好きで、海外旅行に行ったり、新しい価値観にであうのが好きでした。また私は昔大学寮に住んでいたり、シェアハウスに住んでいたり、共同生活が面白いという価値観を持っている人間です。その中でも AirBnB で民泊ホストをやっていた時期があり、色んな国の人が家に来てくれて一緒にご飯を食べたり、色んな事をおしゃべりしていた時期はとても楽しい時間でした。

結婚後夫婦2人でワーホリに行ってたので民泊ホストはやめていたのですが、帰ってきたらまた民泊ホストをやろうと思っていました。

そんなタイミングで息子がやってきて、「子供がいても民泊ホストしたい!」と思っていたものの、始めての子育てにおわれて準備が全く進みませんでした。

そんな時に知り合いにADDress の家守を探しているという話をもらい、とりあえず体だけ引っ越せば民泊みたいなことができそうだ!ってことで、今の家に引っ越してきたのがきっかけです。

もちろん自分単身と家族で子供がいる状況では、子供への影響、子育ての大変さ、検討すべき項目の量が違うのですが、「子供がいるからこそ」この生活を始めました。

理由を書くときりがないのですが、その中でも一番大きな理由ひとつは「私たち親が子供に教えられることはとても少ない」という考えを持っているからです。

新しい価値観に出会うが好きなのは、過去の多くの出会いによって、悩みが吹き飛んだり、未来がワクワクしたり、自分の人生が何度も良い方向に転がる経験をしているのもあります。

私にとって生きやすい価値観を「親から学ぶことができたか?」問われると、間違いなく NO です。

もちろん親から学んだこともたくさんあるし、親への感謝はしていますが、私たちの子供にとっての生きやすい価値観も、私たち親が持っていない可能性のが高いと思っています。

私たちができる唯一のことは、たくさんの出会いと経験のキッカケをつくることだと考えています。

そこから何を学ぶのかは、本人次第だと思っています。そんな教育方針で子育てをしています。

今でさえ3歳ですし、「0歳からとか早すぎない?」ともいわれますが、いつのどの経験が彼らの価値観を影響するのかわからないので、子育て方針として年齢による区切りをつけるのはしないことにしています。

だから、「子供がいるからこそ」この生活を始めたし、実際に今時点で、すでにたくさんのよい影響があってやってよかったなと思っています。

実際、暮らしどんな感じ?

いきなり価値観の話から話してしまったので「それこそアナタだけの価値観すぎるw」みたいに思うかもしれませんが、とある家族のイチ参考事例として、実際の生活について書こうと思います。

シェアハウスにも色々な形がありますが、私たちの場合は、寝室や仕事スペースが自分たち用にあって、リビングやキッチン、洗面所・お風呂などは共同で使っているような形です。

ですので、ご飯は一緒に食べることもあるし、お風呂などはタイミングを意識していったりしてます。
仕事はリモートワークなのですが、集中したいときはプライベートな仕事スペースでしたり、会員さんと会話がしたいときは共用部で仕事をしたりもしています。

ADDress の会員さんは部屋を予約し、1日~7日間その個室に滞在しているので、その間私たちと同様に共用部を一緒に使っています。

会員さんは、ワーケーションとして日中リモートワークをしている人もいれば、旅行の際の別荘的や日本一周の中継点として利用していて、日中外出してる人もいます。属性も、単身で、家族で、友達で、カップルできたり、色んな仕事している人などが、色んな理由で家にやってきます。

エンジニアやライターみたいな今っぽい職業の人もいれば、医者、司法書士などこれまでは硬そうな印象の職業の方や、気功師やエスペラント語の先生など自分が今まで知らなかった職業まで、様々です。

そんな職業や色んな経験の会話は、最初挨拶のままリビングでお茶したり、夜ご飯を一緒に用意して食べたり、朝食の時間に会話したり、暮らしの色んなタイミングでしています。

子連れできてくれる会員さんもいて、お子さんとは一緒に遊んだりもしていますし、子供と遊んでくれる会員さんもたくさんいます。

予約がない日もあるので、その間の私たち家族しか住んでいないタイミングもあります。全部埋まっていると大変だけど、ちょうどよく気が抜けてよいです。

民泊ホストじゃなくて、多拠点シェアハウスでよかった

そんな実際今の暮らしをしてみると、多拠点シェアハウスと、民泊ホストとしての共同生活で全然違う部分もあり、子供がいる状況では多拠点シェアハウスで良かったとも思います。

多拠点シェアハウスは、あくまでシェアハウスなので、会員さんも掃除してくれたり、基本的に同じシェアハウス住人としてお互い過ごしています。

もちろん積極的に家をきれいに保ったりしますが、民泊ホストのときは比べると全然楽です。
忙しいときあんまり相手できないときもそれはそれで問題ないですし、会員さんがいても家を空けることができます。(私物は部屋に鍵がかかっているので)

子供がいると病気など大変なタイミングもありますが、無理しなくて良いのでそれが助かっています。

あとは、コミュニティーを形成していることも全然違います。

一つの拠点に個室が複数ある拠点も多いので、会員さん同士も色々な拠点で出会ったり再開したりしていて仲良くなるケースも多いです。また私たちも別の拠点を利用することがあるので、そこで会員さんと出会ったりご飯を食べたりします。

そんな感じでコミュニティが形成されていて、同じ話題があったり、何度も会ったりり、食事をしたりしていると、特に子供含めて仲良くしてくれる会員さんや家族なんかは、親戚が増えているような感覚もします。

シェアハウスで、子育て大変じゃないの?

そもそもシェアハウス一切関係なく子育て自体が基本カオスで大変ですから、大変かと聞かれたら大変だとは思います。

その前提でシェアハウスだからという意味では、「子供が泣いたり騒いだりに気を使う」と、「部屋をきれいに保つ」の2つが大きな部分かなと思います。

気を使う部分に関しては、最初は気にしてましたが、泣くの止めさせるの無理ゲーでどうしようもないので、最低限気にしつつ、ある程度仕方ないで割り切っています。

拠点予約ページに「子供がいます!」って大きく書いたり、できるだけこの環境を受け入れてくれる会員さんが来てくれているようには工夫をしていて、大きな問題になったことは1度もないです。

本当にどうしようもないや、プライベートでいたいときは、自分たちの個室が割と離れているので、こもればなんとかなるって感じでもあります。

もう一つの片付けについては、子供のちからし能力に定評どこの家庭も同じだと思うのですが、これもシェアハウスと言う意味では、会員さんがいる時と「もう今日は片付け諦めよ」が許容されづらいことかなと思います。

ただこれは、会員さんがいる日はちゃんと片付ける。いない日はちょっと手を抜いてよい。って感じにして、「ズボラ属性な私たちは会員さんがいなければ無限先送りで部屋がカオスになってる。会員がきてくるおかげで片付けができている。」と捉えるようにしています。

その他にも、シェアハウス「だから」子育て大変っていうのはなくはないけれど、そもそも子育て大変だし、同様に解釈をかえてうまくやろうとしています。

逆に、夕方保育園から帰ってきて会員さんが遊んでくれてその間仕事や家事できたり、めちゃくちゃ助かったりしてる時もあるので、トータルで全国のパパママと同様に大変って感じとおもっています。

子供への影響はあるの?

ぶっちゃけ、現時点で何がどう影響してるかよくわかないです。ただ、いわゆるコミュ力がやはり高くなっている感じはあって、それはこの生活のおかげかなとは思っています。

新しい会員さんに挨拶して、コミュニケーションとっていくのが日常なので、新しいお友達に自分から挨拶をして名乗ったりしてるるシーンを見かけたりすると、大人の自分もできないこと多々あるので尊敬してます。

リトミックの教室の歌もステージで一番大きな声で歌ってたし、これも日々知らない人と接する機会による慣れがありそうだし、自分はできないのですごいと思います。

また、逆にかまってくれない人がいたり、色んな家庭や大人がいる。という事、とても良いと感じているように思います。今の生活してないと、親も爺も婆も保育園の先生、習い事の先生も基本的に子供に易しい人ばかりです。

でも、今の生活では遊んでくれる人もいればそうでない人もいて、子供なりに人によってコミュニケーションをかえていて、面白いなともいます。例えば、会員さんがリビングに居る時に、息子が最初おもちゃを差し出してその反応をみて、遊んでいくれる人かどうかを判断しているような行動をしてたり、色々工夫しているようです。

後は、親戚のような感じの会員さんもいると書きましたが、ある会員さんは息子の3歳の誕生日会を主催してくれて、寿司職人と料理研究家の別の会員さんをつれてきてくれて、お寿司と豪華な食事を振る舞って祝ってくれました。

誕生日会自体もめちゃくちゃ楽しく貴重な時間でしたし、そこから息子が寿司好きになり、寿司を握ったり、寿司を食べたい連発するようになったのは、この体験がきっかけです。

もしかしたら寿司が息子にとって、人生の重要な要素になるかもしれません。もちろん、ならないかもしれないし、ならないような気もしますが、可能性は0ではないです。

単に回転寿司で食べるだけではなく、目の前で寿司を握っている姿を見て食べる。なんて経験は、私からは教えられないとても貴重な経験だと思っています。

別の拠点の家族とは、海に行ったりいとこのお兄ちゃんみたいだし、この前ハロウィンパーティーで一緒にした子は、今度クリスマスパーティー一緒にするし、そういう関係もとても素敵だなと思っています。

他にも子供は、他の家庭のルールや生活の仕方の小さなことや、コミュニケーションの中での気づきや疑問もたくさん持っていて、日常でたくさんの考え、学んでいるのはとてもよい影響担っているんじゃないかなと思います。

さいごに

子育ての話しましたが、基本は自分が楽しいのでこの生活をしてます。ので、自分目線というフィルターで子供の影響をみているのは間違いないです。将来子供がこの暮らしが合わないといったら、自分の価値観を育んでいている証拠なので、それはそれで親としてはとても嬉しいです。

しばらくはこの暮らしをやめる予定はないのですが、子供をたくさん観察をして、子供とたくさん会話して、子供の成長を楽しでいきたいとおもいます。